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作品 - 20180702_971_10558p

  • [優]  境港 -  (2018-07)

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


境港

  

濡れる
魂の
再び、
連なるをば
膨張する毛穴ら

おまえの身体は大洋のごとく
無限の
不思議と、
漕ぎだしたかった
撫でるように
蹴りだしたかった

誰にも止めること出来ない
自然の旋律
青をガラス管の中に
心臓6L粘つく1601kcal
を詰める
気圧を熱帯で圧縮する
生命の悪意は
危ない情事
回避不可能の
巨大な好奇心へ
一艘の吸いこまれゆく
おまえの意識はどこへ遠のいてゆく
生死の境港で
泡のある黄いろい情景を
灯台が差し示す
霧笛は頑な心に
カモメ鳴く
なう、なう、なう、
真珠色の炎は、
底知れぬ
波打ち際ではためく
消え失せぬ海面の想いは
破れた旗を繕う熱い雨
いつまでも
降り注ぐ俺は小船
真っ先に死んでみせる
いきり立つ虚栄心
積乱雲の
意地らしさ
何処から湧いてくるのか
誇らしさが
平和に繋がれた鎖を斧で切る

理由は尋ねない
ただほしい
俺の中の俺自身が
俺の心を理解できないでいる!
夜明けが訪れるころ
波音は俺の絶望の歌を
おまえに
聴かせて伝えるだろう

肉の足跡を求め、23tのキャバ嬢

文学極道

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