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作品 - 20180528_787_10472p

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なめらかな縞

  宮永



庭のすみに
茶と白の羽が一掴み
吹き寄せられている

首をかしげて立ち止まり
甘えた声をあげてすり寄ってくる
あいつの仕業だ

あごの下を人差し指でさすると
目を細くして首を平らに伸ばしてくる
その先にある柔らかな口を
耳まで裂かせ
尖った歯を剥き出して 
まだ温かい小鳥を噛んだのだ

私の庭で
茶や白の羽毛が
風に吹き散らされている

垣根をくぐって今日も姿を見せた猫は
立ち止まり
鼻を持ち上げ
ふんふんと風を嗅ぐと
こちらを見ないふりして去った

私は猫を呼び止めず
垣根に消えるなめらかな縞を
目の端で見定めた

文学極道

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