こころの線から分けられた
分別と 文脈と
ひどく薄い水の領域が
金魚を必死に浮かせている
掘り出した瓶に詰め
生命の瞬間を詰め
笑う人面蝙蝠と化した
母 を 妻 にして
妻籠め と 妻籠め を
押して 押して
こころの線が見えている
僕が与えた刃物の葉と
その根を労って
回りから ぐるぐると
こころの溝を深くして
底が見えた頃にはもう
線は区別となり
下にあったマンホールは
僕らを食べることに
必死になるよ
飛び込んで
区別が過去になっていくよ
最新情報
選出作品
作品 - 20180320_847_10329p
- [佳] 区別 - 松本末廣 (2018-03)
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区別
松本末廣