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作品 - 20171110_199_10020p

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紅葉狩

  maracas

ほんとうに小さな骸骨が、なめらかな彫刻のうえに乗っている。彫刻のうえを、鉄道が横断している。鈴が、音を切りきざむ。鈴は、仔象の色である。
「骸骨」

衣服がたゆみ、老人たちは、そこら中にあらわれた。川底からわきあがる水のように、木漏れ日のように。
「毛布」

十字路を組み合わせ、街をつくり、交通渋滞を、無くそうとした、文明人は、道にあいた、溝のなかに、落っこちてしまう。
「庭」

うすもや、曇天、くもり空、すりガラス、もや、しろ、くもり、はれ、きり。耳をつんざく、音の数。交通渋滞をひきおこす、パフォーマンス集団。
「くもり空」

葉っぱ。アンテナのように伸びた、点。白い籠のなかにたくさん入っている。
「庭」

電波の悪い地域には、古くからその地に伝わる、舞があった。電波の悪い地域で、おこなわれる舞は、太刀や木の枝を持って、まわるものだった。小鬼が横並びになり、海の波のように、少しずつ動く。
「舞」

文学極道

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