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作品 - 20171107_140_10015p

  • [佳]   - 佐久間直子  (2017-11)

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


  佐久間直子

女は同族嫌悪の中において蛇に巻かれ飲み込まれ死につつ

死につつもこの中には何もなくただあるのは憧れであったが反社会的な幼稚な玩具であり毛皮を深く抱き止めども

抱き止めども子どもは腕をすり抜けて行ってしまう。行ってしまう子どもは罪悪感を湛えるもゴルフクラブを振り振り繋ぎ止められ、がんじがらめから抜け出そう

抜け出そうとするほどに紐が絡み付くのは仕方のないことで幾度ともなく誘惑し、何度も離れよう

離れようともしないのは百も承知、そもそも鎖など何処にもないのも重重承知しているだろう

いるだろう。犯人はいるだろう。何処にいるだろう。此処にいただろう。ああ、この女だ。早く捕まえろ。手繰り寄せろ

手繰り寄せろ。そんなことが出来る訳がない。抱きつけば死、網を被せても死。被っても死

被っても死というのなら、生け捕りにする意味もないだろう。絡ませても死というのなら、いっそ絡まってしまう

絡まってしまう中で踊るのは地獄、地獄で踊るのは道化の性。道化の性は愚か者より愚かしい

愚かしい女は同族嫌悪の罪悪感の地獄の鎖の網の毛皮の腕の中において、永遠に果てつつ。

文学極道

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