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作品 - 20170711_967_9757p

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空き地

  祝儀敷

家一軒だけが消えた場所は
真四角く切り取られたかのようで
三方は静かな住居に囲まれている
そしてさらに、後ろは山脈
この沈黙は三方どの面も硬直しているからだ
街灯は影を作れども
この場所にだけは屈折して入ろうとしない
残された一方で面した道路さえも
飛び越えていくかのように側を通過するだけだ

ひと気さへも忽然と消えて
地面が露わになったその場所は
掘れば化石が出てくるけれど
やはり蟻さえも入ってこない
月明かりの無い夜に
サンダル履きで忍び込んでみた
場所の中央から少し外れた一帯だけ
土が黒く湿っていて
脈打ち蠢いている
手ですくってみるが
ただの土

文学極道

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