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作品 - 20170329_694_9516p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


春とか、朝というもの

  深尾貞一郎

幾度も、
 お葉書をいただき、感謝しております。
 よき道をと、御言葉をいただきました。

「その時、あなたは労苦を忘れ
それを過ぎ去った水のように思うだろう。
人生は真昼より明るくなる。
暗かったが、朝のようになるだろう。」
            ヨブ記11:16〜17

 ひさしぶりに詩が書けました。
 僕は、この世に生かされています。
 拙作ですが、ご笑覧ください。


 「春とか、朝というもの」 深尾貞一郎

知ることはできない
そこに在る
朝はとつぜんに訪れ
それは圧倒的にひかりの量で示される
うまれかわったばかりの蝶がとび
目立たぬ草木にも花を恵む
循環の日々に立つ
奇蹟は確かにある
それなのに
春は人の認知現象にすぎないと
醒めた僕はうそぶき
朝の実体は言葉でしかないとけなした



先生、
 僕は47年あまり生きてきたのです。
 屈辱と苦労の多かった日々でした。
 徐々に、心は、平穏に過ぎて行くようになりました。
 経験というものは、まさに一身の財産です。
 自意識は薄くなりつつあります。何が恥であるか、多少なりとも心得ました。
 年齢を重ねるにつれ、世の中というか世界は、ますます不可思議なものに思えます。
 マスコミが提示するような価値観は、とうにぺらぺらの広告紙面だと気付いております。それでも、手のとどかぬステイタスにはいまだに羨望するような心持ちです。
 今はとにかく、まじめに取り組んでみようとしています。何にしてもです。
                        平成29年3月31日 深尾貞一郎

文学極道

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