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作品 - 20170225_472_9456p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


すみれ

  泥棒















あ、

今日は風が強いな

もう一枚

なにか着てくればよかったな

うんっ

残念なことに

僕が知っている眺めは

その辺りまでだよ

向こうまでは

とてもわからないな

コンクリートに耳をあてると

なつかしい歌がきこえるんだ

この景色の中で

君のために咲く花があるだろうか

あるとして

その花のために降る雨はどうだ

君に名前がなかったとして

誰が君の名前を呼べる

詩なんてものがあるから

君と僕は隣りにいてもひとつになれない

それは本当だろうか

本当ならば

とても気持ち悪い

いっ

線路沿い

ただ咲いている花になって

風にはならない

君の隣りで

雨にうたれて死にたいと

誰が言うのか

優劣のついた風が強く吹き抜ける

そんな午後を

すべて笑いとばすアプリがあるとして

いらねっ

猫にアプリ

君にサプリメント

世界をコンプリート

わおっ

その辺りの世界

メメントッ

うっ、

心臓麻痺しそう

誰よりも深く傷つく才能がない

芸術なんて口にするから

浅い川のほとりで

意味もなく

石を数えてしまう

その石を並べるように

誰よりも正確に

感傷的になってろよ

あほんだらっ

共感なんてされたら

そこは地獄になる

反感なら

それはアクセサリー

ひかり

耳鳴り

寒っ

夕暮れ

深くなってしまう夕暮れっ

本当にそうなのか

闇って

そんなに単純なのか

優しい言葉って

どんな言葉なんだろう

優しさのかけらもない

そんな言葉も必要だとして

いつ使うんだ

だっ

何を読んでも理解できない

見ても聞いても信じられない

すべての直感は

見事っ

的を外す

いったい何をしたら

経験したことになる

君を見ても

君ではない気がする

なんじゃこりゃっ

悩んだ順に

みんな

きれいに終わる

みんなみんな

主人公

脇役

お姉さん

社長

雑魚キャラ

ラスボス

みんなみんなみんな

いつか死ぬよ

それは本当らしいよ

この胸の景色

最初から自分のいない景色

いないから

死ねない

いない人は

死なない

七色の

狂気っ

玄関開けたら

無知っ

誰もが一度は使う

比喩っ

すぐ潰されるメンタル

弱っ

そんな君にホイミ

間違って

メガンテ

きれいな悲しみに

汚れなかった

とってもきれいな悲しみに

ぶつからない

君と僕

あちゃー(棒読み

じゃ何っ

いったい何にぶつかって倒れたのか

わっからない

わっ

頭が悪いわけではないのです

頭がないのです

なっ

心臓の上を電車が通る

ガタンゴトンッ

孤独という名のもとに

君の痛みがすりかえられて

一瞬だけでも

世界中の詩が全滅する

そんな日がいつかくると信じているのか

君よ

確かにいるはずの君よ

そこからの眺めはどうだ

何が見える

言葉で叩き

叩かれ

風のない日に揺れる花を見たか

すみれ

アスファルトのヒビを行間として

そこから何を感じたらいい

こんにゃろっ

背景のない夜に

置き去りにされた未来

詩っ

だまらっしゃい

うっ、

心臓が痛い朝

春を告げる雨が

ただ降っている

誰のためでもなく

その辺り一面に降っているよ。

文学極道

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