誰の手にも負えない
お前たち自身の肌寒さが
漏れ吐く息の、
ごくまぢかに訪れて
今日もくたくたのダンボールと引換えに
すべてを燃やし、一日が終わる
小賢しい、
世の、
いっさいを棄てた
なれの果て
それでも此処には
ガラス瓶の底の数滴の酒と
人と人とを罵る、
災いだらけの口がある
赦しがたい、
夜の沈黙の所為で
お前たちは今夜、
この場所に眠るのだ
高架ごしに覗いた
かがやく星々を仰いで
――おやすみ、
‥‥銀河。
立去るぼくの声も白いよ
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選出作品
作品 - 20170120_510_9410p
- [佳] 銀河 - atsuchan69 (2017-01)
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銀河
atsuchan69