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作品 - 20161001_799_9141p

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六花少年

  アルフ・O


m.

どうせ手に負えないのに
帰ってきてと呟く
隠すには余りある痣と火傷と
切り傷を引きずり
黒い双葉に怯える
結局耐えきれず摘み取ったけれど
身体は何処も溶解しなかったかわりに
足元の土が裂け始めた
その瞬間 同時に
俺は緩かに朽ちていくのだと知った
受け入れたふりをして
声を潜める
傷は消え
毒は伝播する
誰もがそれと気づかなくなるまで

- p.v.

「埋めるでも、覆い隠すでもなく、
 のみこんでほしい。その白に、
(そう口走ったのは多分ウイルスのせい
(空中分解した複葉機にまざった雪の結晶のような
「ふざけないで。何にも例えられたくない、
「未だ魔法が解けないから、実を熟れたまま遺しておけるの、

文学極道

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