おわりから
はじまりへ
ふきぬけていく
おわりが
はじまりが
きえていく
かぜ が みえてくる
かぜのみち が みえてくる
まち を くぐる
わたし を くぐる
ふきならす
かぜのことばよ
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つつましくも朗々と骨を唄うは習わしの風貌をもち
組みたてた塔の下を行きますと通りでは今朝も
しぼりたての心臓そして山羊座にめぐる蝿
拈華微笑 、 ハネはちぢれ
すっかり浄土もわすれ冬の手つきであざけられ
おもしろいようにして餅を尻でついていたりします
尾っぽをなめあげる青銅の犬の燻された瞳をひとつ
ポケットへとねじこんではあいすをかじりつつ
うつくしいをゆくの時の匂いにまぎれていますと
正午にきっかり赤子たちが一斉に陽をつつき
哺乳瓶へ飛び込む母親と虹を溶かしこむ父親は
オレンジの気球に乗って舞い上がってしまいます
うつくしいをゆくの時の匂いが増していきます
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花粉は季節をはずれてCc仕様で届けられるのです
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/ … ……………… //
─────────── °
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◯ ─────────────────────────────
◯◯ 。
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ヒカリ
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。 ° ° °
◯ ◯
°
°。
◯◯ 。
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厳かに聖なる御言葉として路上を雨降りがぽつぽつ ..゛・ ─
.・・・ ・
出征を果たす勇ましい軍人たちを弾くでしょうか
ぐるぐる回る地球儀からぺらぺらはがれおちてくる
くしゃくしゃな紅の大葉を踏みつけながらもなお
さらにはずれの通りへとやってきますと
原野に望むは粛々と煙る煤けた一角
金色に血脈を交わす蜻蛉の日暮れが佇んでいます
描いたその螺旋の時にあり輝かしくもえさかるもの
つま先からくまなくじゅわと染め上げていきます
瞳を取り出し投げ入れますと自動販売機には
ちゃりんという軽量なる音響を含ませ
ころころころころトマトがころげおちてくるのです
/
ふるいばかり が
あたらしい をゆく
立派に
名物の体を成す骨董屋へと
今日もわたしたちはやってきた。
境界を行き交う、
わたしがいる。
あなたがいる。
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選出作品
作品 - 20160411_869_8753p
- [佳] 骨董屋で - 湯煙 (2016-04)
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骨董屋で
湯煙