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作品 - 20160411_869_8753p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


骨董屋で

  湯煙

 

 おわりから
   はじまりへ
     ふきぬけていく

  おわりが
    はじまりが
      きえていく


かぜ が みえてくる

 かぜのみち が みえてくる

  まち を くぐる

   わたし を くぐる


   ふきならす
  かぜのことばよ


      /


つつましくも朗々と骨を唄うは習わしの風貌をもち
組みたてた塔の下を行きますと通りでは今朝も
しぼりたての心臓そして山羊座にめぐる蝿
  拈華微笑  、  ハネはちぢれ
すっかり浄土もわすれ冬の手つきであざけられ
おもしろいようにして餅を尻でついていたりします

尾っぽをなめあげる青銅の犬の燻された瞳をひとつ
ポケットへとねじこんではあいすをかじりつつ
うつくしいをゆくの時の匂いにまぎれていますと
正午にきっかり赤子たちが一斉に陽をつつき
哺乳瓶へ飛び込む母親と虹を溶かしこむ父親は
オレンジの気球に乗って舞い上がってしまいます

うつくしいをゆくの時の匂いが増していきます
    /
  /                //
花粉は季節をはずれてCc仕様で届けられるのです
               /       
   。            
      /       … ……………… //  

             ─────────── °

         // °/      //  //// °。
           ────────────────────────
◯        ─────────────────────────────
           ◯◯  。
                          ◯ 

 ───── (テマネイテイル 、    ((マキツケテ イル。。



  (電柱 、───ニ ─── ── 
                 (クロイカミ 、((、ガ

(((         (ヲ、、
         (女     (
             

    +
      ◯   ◯°°+++     +
               。°°   ◯◯   °
      °°           °。。
          。、、  =°             ′′  ′
  、  (ウマレ 。 。◯°°° る…….       (テ、、

(ハバタキ、          (ハバタイテユケ ────◯°◯    
           。           
       (ハバタイテユケ、      (スイサイノ チョウヨ      ◯◯°           ・゛.
  ───   °((ムジャキ ナ。。 ++++  、

          +    +───

、(ミトレテ   ────(─    ─ ((ホシ   (ホシ ((ホシクズ

    +          (((ホドケテ ユケ
   
 (カラ 、       ・・・  ・・**  *      *
      
      **   
    (ホドカ レ     テ        ケ、

                    (バ ラマ °° レ テ・・──、 。  マ  
  (エ   !     !・・   ─.、

         ++  ++     ◯   ′′

(オイタテ 、、 ル、、───  ((モウモク。  ヨ 
              (シ                (シメセ、°°
                       。。°°

 
  (ヒカリ         
                                    (ヒカリ
               ヒカリ   

                        
   °

°° 。
         。  シメセ

       。 °             °             °
         
            ◯                ◯
          °
            °。
           ◯◯  。
             。      / 
厳かに聖なる御言葉として路上を雨降りがぽつぽつ            ..゛・ ─

                .・・・       ・
出征を果たす勇ましい軍人たちを弾くでしょうか

ぐるぐる回る地球儀からぺらぺらはがれおちてくる
くしゃくしゃな紅の大葉を踏みつけながらもなお
さらにはずれの通りへとやってきますと
原野に望むは粛々と煙る煤けた一角
金色に血脈を交わす蜻蛉の日暮れが佇んでいます

描いたその螺旋の時にあり輝かしくもえさかるもの
つま先からくまなくじゅわと染め上げていきます
瞳を取り出し投げ入れますと自動販売機には
ちゃりんという軽量なる音響を含ませ
ころころころころトマトがころげおちてくるのです


      /


  ふるいばかり が 
     あたらしい をゆく

    立派に 
   名物の体を成す骨董屋へと

      今日もわたしたちはやってきた。

  
  境界を行き交う、 
  
     わたしがいる。
    あなたがいる。

文学極道

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