目に精子が入れば
充血して
水色に見える街
キタノブルー
映画を観て
徹夜自慢した朝に
人間失格
それでいて
国家試験合格したような
澄みわたる
冬の空
しかしながら
私は何の資格も持っていません。
(えりちゃん、
君が私を呼ぶ
ふぅ、
君はかわいい
去年まで童貞だった君はかわいい
私に会いに来ていたのか
私のまんこに会いに来ていたのか
今はもうどっちでもいい
ふう、
かわいい君は
春も夏も
何回も会いに来てくれたのに
秋には一回も来てくれなかった
休憩室で
目薬をさして
詩を書いていたら
店長が
(暖冬らしいよ
って
つまらない世間話しをはじめる
ふぅ、
つまらないな
私の書く詩も
つまらないものだろうか
夕方は悩んだ方の負け
絶対に負けだね
ふっ、
週二日
今まで私は
何人のちんこ
くわえたんだろ
かわいい君
本当の名前なんて知らない
かわいい君
それでも
君の趣味や性格は知っているよ
また
会いに来てほしいな
今年の冬で
このバイト
もうやめるし
ふう、
かわいい君
今年は暖冬らしいよ
って
そんな
つまらない世間話しなんてしない
君の好きな詩の話しや
私の好きな漫才を
ふたりで
ユーチューブで見たいな
裸で
お互い裸で
君のちんこ
さわりながら見たいな
いつも
コンビニのケーキふたつ
買ってきて
ふたつとも君が食べる
私は
イチゴだけ食べる
ふっ、
ペットボトルの水をのんで
(水の味がしない
って
かわいい君は
いつも言っていたね
ふー、
かわいい君
私のことなんて
もう忘れたのかな
忘れたんだな
ふぅ、
かわいい君
あの試験どうなったの
約束したよね
合格したらしてあげる
って
君のなら
精子ごっくんしてあげるよ
(君の味がする
って
ふざけながら言いたい
ふー、
もう夜だよ
負けたまま夜だよ
悩んだら
それが文学になるのか
(ばかっ
なるわけない
窓の向こう
それにしても
めっさでっかい月
夜の街に激突するかもよ
ほら
みんな死ぬんだ
かわいい君も死ぬんだ
暗い詩ばかり書いている人の感性を
今夜も私は
クズのようだと思っています
星座を見つけて
お前らの詩なんか
誰にも読まれなければいいと
いつも願っています
ふぅ、
いつか必ず死ぬ
みなさん
私の詩を読んでください
そして
軽蔑してください
ふー、
月に吠えたい
見てるかな
どっかで
何の資格も持っていない私から
かわいい君へ
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作品 - 20151120_779_8439p
- [優] 既読スルー - 泥棒 (2015-11)
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泥棒