滝が
コップにほとばしらない
真昼
不意に君は
真鍮のベットの上で
目覚める
すでに
家は
巨大な岩石の群れに包囲され
部屋には無数の樹々が
乱立している
「真昼の風に吹かれ
樹上に羽ばたく鷺の衝撃に立つ
君が一瓶の揺れる血であるならば、」
君は眠ったまま
岩を食べ
樹々に
花を咲かしていたのだ
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選出作品
作品 - 20141201_991_7780p
- [佳] 真昼の死 - 田能村 (2014-12)
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真昼の死
田能村