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作品 - 20140929_134_7678p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


きせつ (Interlude)

  かとり

よみがえるようにとちを
みすてようとしているのにきれいなまま
よこがおをかさねて
かんすいするふうけいにくっきりとしていく

さかながうかぶきせつ
きせつにさかなはうかんでいる
のこされたうさぎが
はねまわっているようだけどちなまぐさい
くろずんだあしを
つたってははなれ
はなれてはむすばれ
さよならをいうことができない
ねんまくのかんしょくは
したのものだろうかそれともがんきゅうのものだろうか



ゆびをふやすことはゆるされない
へらしてゆくことはできないのだから
かりのなをうたって
ちいさくなっていこうとうそぶく

そうげんのみちがかつて
ひかっているところをみたことがあったころ
そのむかしついに
ひろわれずにすんだほしぼしのねどこへ
つののはえたいきものがなにかと
みつめあっているけしきを
ほおばってとおりすぎてしまうとあさがき
ふっているともなくふりしきりつもりつもってゆく 
ゆめをふみしめてまえあしはかすか
しゃめんはこいしをころがりおちていった
よみがえるようにあなたはきれいなまま
さかなになったならきせつをうかべてみようとおもう

文学極道

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