けぶる東京。ひとりなら
あるける。預言は果てた。
預言は果て
たひと
りならあ
るけあるけ、
わたしを氷釈させて
くゆる陽光の
角度が
読めない。朝で
突き離さないで
連想
しないで ね。わたしを
護ってあげるから
ね。掘り返された街路樹で
足もとがあぶれる。
放して。
少女で編んだ
スピカがほつれる。したたり消失点を
穿つ銀のしづく。シルエットに
還りたい。
これが
絵画に為れる
と
いう
性
嘘・解ってゐる?
太い棍棒の雨で
均された背、その
空洞を生き埋めにして
い
けないね。いけない子
透明な肩に
降りたいと思う小鳥を身体ぢゅうに集めて
あらん限りの輪郭をさしあげて
散散の自由。あを 抜ける 青
細い順に
指を透す・身の輪郭を通る
蹠・めくれる 内臓を
わたしに挿入
格子窓の外で白い影がさっとおちる。
食事を終えたテーブルで
わたしは生きてゐることにしようか
死んでゐることにしようか話しあってゐる。この席からはどんな夕焼けも格子状に見え、電線には鴉が絡まる。興味のない他人の笑いだけが谺してゐる。掃除婦の掃いて捨てた落ち葉が古井戸に
うようよと蛙として生まれ
変わって死んで
井の中を知らないわたしは
傍らで仕合わせと遇い復た遭いながらも
ずっと生きつづけ
る、
(((ねえ瞻る?)白い穴
虹に接触しそうに腫れた
飛行機ぐもの)白。放つ)白。
きづいた人から壁に囲まれて築かれた
白亜の城。覗き穴を
見られた馬鹿には興味なく 潰れる、
わたしは下衆の靴底でひねもす。
残酷な裸体は
捨てられてゐた荷物
の上で胸を開かれて
いく。氷の脊柱も
折れる音がしない・金属質
の遮断・冷たい頓
首・冷たい頓首
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選出作品
作品 - 20110430_352_5168p
- [佳] 日暮れの虹 - ただならぬおと (2011-04)
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日暮れの虹
ただならぬおと