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作品 - 20110430_352_5168p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


日暮れの虹

  ただならぬおと

けぶる東京。ひとりなら
あるける。預言は果てた。
預言は果て
たひと
りならあ
るけあるけ、

わたしを氷釈させて
くゆる陽光の
角度が
読めない。朝で
突き離さないで
連想
しないで ね。わたしを
護ってあげるから
ね。掘り返された街路樹で
足もとがあぶれる。

放して。
少女で編んだ
スピカがほつれる。したたり消失点を
穿つ銀のしづく。シルエットに
還りたい。
これが
絵画に為れる

いう


嘘・解ってゐる?

太い棍棒の雨で
均された背、その
空洞を生き埋めにして

けないね。いけない子

透明な肩に
降りたいと思う小鳥を身体ぢゅうに集めて
あらん限りの輪郭をさしあげて
散散の自由。あを 抜ける 青
細い順に
指を透す・身の輪郭を通る
蹠・めくれる 内臓を
わたしに挿入

格子窓の外で白い影がさっとおちる。

食事を終えたテーブルで
わたしは生きてゐることにしようか
死んでゐることにしようか話しあってゐる。この席からはどんな夕焼けも格子状に見え、電線には鴉が絡まる。興味のない他人の笑いだけが谺してゐる。掃除婦の掃いて捨てた落ち葉が古井戸に
うようよと蛙として生まれ
変わって死んで
井の中を知らないわたしは
傍らで仕合わせと遇い復た遭いながらも
ずっと生きつづけ
る、

(((ねえ瞻る?)白い穴
虹に接触しそうに腫れた
飛行機ぐもの)白。放つ)白。
きづいた人から壁に囲まれて築かれた
白亜の城。覗き穴を
見られた馬鹿には興味なく 潰れる、
わたしは下衆の靴底でひねもす。

残酷な裸体は
捨てられてゐた荷物
の上で胸を開かれて
いく。氷の脊柱も
折れる音がしない・金属質
の遮断・冷たい頓
首・冷たい頓首

文学極道

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