シャッターが風で鳴る
どうして
みていなかったの
いつも歩いていた
駅へ行って
夢をかなえる
高架をつくる
鉄骨のなかときおり
吐き出されるほのお頭が
のぞく
おおぜいの
一部になる温かい
まだいきているとりをくちに
ふくむ
シャッターが鳴る
したに吹きこむ風が奥の
ひとの気配をつれてくる
目のまえをとび交う
名を知らない
駅へおいで
壁を這う大きな
虫の背にふれるすこしも
恐くない という
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選出作品
作品 - 20080628_013_2861p
- [佳] 夢をかなえる - 軽谷佑子 (2008-06)
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夢をかなえる
軽谷佑子