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作品 - 20071105_284_2432p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


青いことり

  キメラ

少しあるいてはあしもと
黒い四角形のキューブだったから
反射する光もなさそうで
光を探していたきみによく似ていた

きっと佇んでいたはずの
帰らない買い物手さぐりで
夢幻なの
そうでないかなんて
ゆるい夕焼けいつもは響いた

こころの裏付け
寂しいってしらなかった
なんども赤トンボをえがき
なぜ兄弟はあのかわ縁に
ぼくにも似ている緑をわらう

うしなわれたものはなんだなんて
ふらつきながら深夜を飛ぶ鳥の
痛々しくも宇宙の形
しているのかもしれないそれらに
柔らかい羽根を認めなかったのは
おおきく並べながら
せかいの形をつくっていた
過失だからだ

 ほら
 せなかから
 きみの羽根はずれることなく

はずそうとする夜
いつだって裸でいたきみによく似ていた
歩幅はそろえた靴の間隔で
いつしか丸いしゃぼんになって
丸の内を飛んでゆくから


よくにている
寝そべりながら探していた
あの頃の僕も

きっと旅をしていたの
それを知らなかったぼくら
なんども寂しくて

文学極道

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