さようならの せなかを押した
海がいってしまった
魚たちがのこされた
そこに 海が あったことを
かなしいめがおしえる
ごめんね
どうしてやることもできない
ふるえを止めること
乾いた目をとじること
せめて
魚よ
おまえに声があればいいのに
記憶があれば
そのちいさな頭に満ちている海
さいごの痙攣がやむまで うたうといいよ
むかし ここに うみがあった
いつか しぬことをしらずに
わたしは うまれた
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選出作品
作品 - 20060420_259_1186p
- [優] 海 - fiorina (2006-04)
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海
fiorina