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作品 - 20050719_924_337p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


とれちあ

  he

本を読む
目が文字を耕す
センテンス
雑草は生える
何度も読む

居場所はない
澄んだ空にも
病んだ雨にも
居場所はない
海岸線を飲み込んだまま
境界の糸に
ぶらさがったまま

トレチア
トレチア
に首根っこを掴まれる
夜の川だ
落とされてしまえば
拾う木のようなイエロウ
ハッとする、細身の悪魔

プロペラは
夜の巣を見た

月がふたつ
明日には4つになる
今日をしぼり
明日のたしにする
洗濯をして
性器を洗う
煙草も吸う

等間隔に転がる傘の柄
が、金魚の砂の上、に
暗い色の整列

さめた性器が硬直する

死んだ輪郭を撫で付ける
止まない痙攣のまま地面を蹴った
逃げないように縫い付ける
トレチア
蹴るトレチアだ
トレチアは服の中に手を突っ込む
かみのけのなまえをすばやくゆい
足の裏側を舐める
何も見ていない
瞬きより上下するはやく頭
で描くのは
鮮明過ぎた四角い視界

インタホンが鳴るまで
ピアノみたいな声がビロビロ散って
蟷螂は握り潰され
静かになくなる
止まない痙攣のまま体を蹴って
無口に入れる舌を
いやぁな、ながさ、を

壁を/血の付いた/叩き続ける
木目/意識/薄れ
柄の無い傘を差していた
ビスケットの割れ目

本を読む
目は文字を耕す
雑草が生える
繰り返す
         
金魚の尻尾を千切り 



     の
             た
      炭
 十      酸水     、
架字 十        浸
 架           け   
           
            に
                ひ。

文学極道

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