目薬さえ
うまく
差せなかった日
馬鹿にしてわらう
きみの
すっぴんにかかる日差しが
まぶしくて
泣いたみたいに
おぼえてることも
おぼえてない
こと、も、
まぜこぜにして
まわれよまわれ
観覧車
の、いちばん、
高いとこにいるよ。
わたしたち。
いま!
わかってる?
あれが
大阪湾だよ。
大きな道、大きな駅
小さな駅、デタラメな裏道
桜に見紛うほど
さくらいろの梅
枝の隙間でかくれんぼ
きみのセーター、花まみれ
「でも帰るんだろ?」
「終電までには。」
きみの花
吊るしてた紐だけ残ってた
ドライフラワーには
ならなかったけど
その紐もほどいて
越すんだとわらって
デタラメだった
この何年、指折り
かぞえても
目薬はもうこぼさない
くらいしかきみに
誇れるものがない
きみに花を
きみを花に
きみの花言葉は
きっとだれかの、はなうた
最新情報
選出作品
作品 - 20200225_147_11727p
- [優] SHIT POEM - 完備 (2020-02)
* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。
SHIT POEM
完備