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作品 - 20200225_147_11727p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


SHIT POEM

  完備

目薬さえ
うまく
差せなかった日
馬鹿にしてわらう
きみの
すっぴんにかかる日差しが
まぶしくて
泣いたみたいに

おぼえてることも
おぼえてない
こと、も、
まぜこぜにして
まわれよまわれ
観覧車
の、いちばん、
高いとこにいるよ。
わたしたち。
いま!
わかってる?
あれが
大阪湾だよ。

大きな道、大きな駅
小さな駅、デタラメな裏道
桜に見紛うほど
さくらいろの梅
枝の隙間でかくれんぼ
きみのセーター、花まみれ

「でも帰るんだろ?」
「終電までには。」

きみの花
吊るしてた紐だけ残ってた
ドライフラワーには
ならなかったけど
その紐もほどいて
越すんだとわらって
デタラメだった
この何年、指折り
かぞえても
目薬はもうこぼさない
くらいしかきみに
誇れるものがない

きみに花を
きみを花に
きみの花言葉は
きっとだれかの、はなうた

文学極道

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