しんくうかんの内がわで
愛やら恋やら語っている君は
つかのまの世の電気信号
結び目なんて、ほんの僅かで
これっぽっちも忘れてしまった。
君と僕はE.T.みたいに
指の先で恋をする
さびしさと やるせなさの
虚無は、そうやって
そうごにはんのうし、
ほら、ピリリと
発熱してる。地球儀のなす
タテ・ヨコ線の交差点で、
手を取り合って踊ろう。
こっちも世界の中心で
あっちも世界の真ん中だから
僕は君の瞳だけ見て
君しか世界にいないのだと
信じることができるのだ。
笑えばいいんじゃないだろうか。
ガラガラと輝き崩れ落ちる
世界は、きっとこれからも 永遠。
ちっぽけな電気信号が
不意に現れるのは、つかのま
一兆光年遠くに届くのは
一兆光年先の未来だ。
在るとは一体なんなのか
その実、消滅は果てしない
ただ、1つ、確かなことは、
指先と指先の触れた時
ピリリと電流が走ったということ。
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選出作品
作品 - 20190729_286_11349p
- [佳] 熱情 - たこ吉(たこ) (2019-07)
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熱情
たこ吉(たこ)