追憶を許せない放物線
二次は一次と非連続であると
幼い物体は抑制し長考する
交わらない四点を作り出すのに
曲線と人と同じに見る愚かさは
決して必要な情報ではなかった
軽蔑を自信と呼ぶべきであり
生者としての自信を持つべきだった
体積のない大きさを与えるべきだった
語り手は流れ行く者、一人
不自然は未来と同じ哀しみを感じ取る
死屍累々を好む人、人々、人
昨日に在らず
緑の中で一人を覚醒する
「青に生まれたかった」と
巧みではあると認めた天井
触れぬ脆さが魅了する
突き放された二人と一人と一人と一人
三角形の外接を描くのに丁度良い
書き出す条件は
三つ巴の矛盾を認め放たれる
拡張と縮小を同時に行う手先
二度とこんな憎しみを生まないでくれ
冬の大きさは存在した
大きな洞穴に、人は住む
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選出作品
作品 - 20190626_798_11284p
- [優] 同じ窓の下で - 黒羽 黎斗 (2019-06)
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同じ窓の下で
黒羽 黎斗