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作品 - 20190410_556_11162p

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かなわない

  みちなり

買い取れないかんじょうせんには、もしもが、いくつもちらばっている。数億の星を、口に含んでも甘くはない。たとえば僕が女だったら、さよならもなかった。どうして?にはどうしても、が。ついてまわる。僕は私に成れない。結局は、僕を見ている人はいなかった。あなたがみていたのは、僕ではなかった。比べられた結果、さよならを穿つ準備をした。思い出は刃物、どうしても自分で傷付けてしまう。比べなかったのは、比べられる事を知っているからだよ。僕も比べてしまった。本当と嘘を横に並べた。僕は卑怯だよ。実際に言葉にした時、僕はあなたを手放したくなかった。でもね?物事には限界があるんだ。かいとれない、かんじょうせんに、くりっくして、わかれたい。何時か、本当の好きを知るまで、僕はあなたの中で私らしく居られる。その事が本当に、悲しい。いつかまで、まつよ。いつまでもまつよ。
涙を流す前に、私の記憶を破壊したい。粉々に粉砕したい。だって僕は私じゃない。私にはなれない。だって、僕でしかないから。僕は悪い嘘つきだよ。夢を見せれても、夢を見てるわけじゃない。夢を持っていても。意味がないから、僕は空に向かって、好きだよって、かえした。帰りたいのは、あなたの声が聞こえる所だけど。本当の事を言ったら、あなたの世界が汚れてしまう。私になれない僕を許さないで、できればその手で殺してほしい。本当にさよならしたいのは、僕だけじゃないんだろうな?世界中にある星に願いを掲げでも。どれだけ夢を見ても。心の中でいくらでも繰り返しても。嘘の代償に得たのは、本当に悲しい事だけ。ほしをしたさきでころがした。もう、あとにのこったのは、ぼくだけだよ。しあわせよりもほんとうにほしかったのは、ゆるしなのかもしれない。あやまりをあやまりたいけれど。

文学極道

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