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作品 - 20190123_406_11018p

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Good-bye

  

食器は眠れない花
 頭蓋骨にマーガリンを塗りたくる
蛇が卵を飲み込むように
 卵が蛇を飲み込んでいた
蚕は毒素のベッド
 弾力のある歯が根を足がわりに輪を作った

熱いベッドが雨に溶けていく
 酢漬けの心臓の横腹が裂かれたのだろう
毎晩泣き明かした街燈は
 足踏み鳴らされる水溜まりの行く手を照らしていた

朽ちた片腕を止まり木にして
 重い薔薇の喘ぎ声に耳をそばだてながら
恋に落ちた幼虫の膨張した鳩尾から
 胃袋を抱き抱えた天使を引き摺り出してやろう

胴体の中の首の中の頭部を包帯で優しく巻いてやろう
浴室の悲しみを洗い落とすために
 濡れた犬の匂いを撒き散らしてやろう
眠りながら刃の上を伝う
 死んだ僕らは目を覚まそう

疲れ倦んだ拳銃が熱い吐息を吐く度に
尖った乳房が歌うような声で言う
暮れないでほしい
 暮れてしまうだろう

文学極道

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