選出作品

作品 - 20181124_818_10914p

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きみのやわらかな

  白犬

緩やかに溶ける場所で息を/白いベッドに身を投げて/世界を嘲笑う癖。

あたしの魂は吐き出される煙に入り交じり昏い空へ昇って行く。

冷たい温度で君を抱くとき 君の柔らかな心がそっと崩壊していくから

愛してあげるよ、愛してあげるよ、愛してあげるよ、と、耳に擦り込む

愛してあげるよ





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.

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昏がりの中では凡てが自由だから

肉が放つ芳香を嗅ぐ犬

あたしたちの断片を彼らは瞳に吸収し 抉り取り 持ち去っていく

良いんだよ、持って行きな

抉り取られる時 抉り取る、の

魂に刺す 染めるの、

それは等価だと「私は思ってるんだよ」



昏い天の中で、あたし達は自由

宇宙の黒に胎児のように 今 身を縮める 君を背中から抱き締め 絡める

夜の透き翅と白い羽根を隠しておこう

てん てん てん と

星々は燃えあがり

あたしは焼けていく

あたし達はくったりと

身を横たえて

スピーカーから流れる声

ねぇ 好きにして良いんだよ