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作品 - 20180917_421_10753p

  • [佳]  (無題) - いかいか  (2018-09)

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(無題)

  いかいか

断片

01.ceremony.wna

2018/09/15 18:58

警察署の前に植える百合の花の名前は優里愛で去年群馬県の寂れた田舎町で白骨化した姿で見つかり犬に右腕の小指を齧られた彼女の死因はサキエル 彼女の白い粉末は花火と言われ今国道6号を仙台を目指し上昇する1台の黒いバンの中で炙られて全身黄色い服を来た男達の慰めとなっているバンに当たる生ぬるい夜風に混ざってフロントガラスに張り付いたカエルの名前がミカエル

「天使が俺たちに付けたあだ名は神聖なしょんべん」

男達の笑い声が煙の様に立ち上る

「消毒が多いな!」
「6号は特にあいつらが多いからな」
「あいつら人の肌よりも暖かい恩寵の塊つまり愛!最悪の巨大な糞!」
「俺の右腕の消毒より多い」
「花言葉の墨に注射針を打つ時に叫ぶ罵りの言葉は?」
「████」
「天使どものケツにはアザがあって」
「俺達をつかまえられないせいで」
「神にぶたれたあいつらの赤いケツ」
「アイツらをさらったらパンストを被せて」
「引っ張る!あいつらの泣き顔!」

しょんべんのようにながれてしぬだけならいっそのことおまえらのつばさをぜんぶひきちぎってなきわめいてさけびながらさいごのひとりでいたいそしたらおまえらのかおもわらっているだろうからひきちぎられたつばさのおもみからはずれておまえらははじめてじめんにげきとつするじゆうをあたえられるしぬことをゆるされたおまえらにひとのゆいいつのかなしみとじゆうをおしえてやるなにもかも"仙台"でおわるふゆがやってくるこれは決して比喩じゃないおまえらのしたいがゆきにうもれてみえなくなるころにおれはあるきだしてげろをぶちまけながらぜんぶはいてはいて6号を下るとうきょうにむかって冬を連れてまずは福島と茨城に光る汚物に夜群がる甲虫の殻の中で冷えていく夢が海に流れてそっとだそっとこうちゅうをつかまえた手に降る光る粉をなぞってラファエルと書くおれはかみがひっぷはっぷをあきらめないことをがちでねがっているからいますぐ████
神をぶち殺す韻は人だいやちがう神をぶち殺す韻を踏む人が俺だ!おれのあたまのなかをぐるぐるかけまわる6号と黒いバンがげらげらわらって冬を殺し始めたら本当の始まりだ!おれは出発した嵐の中をさかさにしたぺやんぐをきみのなまえのない封筒とともにこの失われた葡萄を求めた黄色い奴らといっしょに雨をもとめたカセットテープが入らない永遠に長い顔文字 (。・ω・。)o"エイ(。・ω・。)o"エイ(`・ω・´)ノ"オゥ!!かみのあいに重く濡れているアスファルトに激突していく天使の群れが綺麗だ6号は今頃死体で埋め尽くされているあの黄色い奴らが仕入れた新しい武器で殺された人の多くが韻を踏んでいた新しい武器の名前は████

葡萄戦争千年の西瓜の日々に争われるamazarashiの神々の腫れた右の頬を写真にとって親父の写真と一緒に並べて飾る親父はある日茄子を頭にのせて1遍の詩を世界地図と共に燃やしてその灰を飲んだ

「世界はいずれ石灰で覆われて雪は失われた記憶となって夏のグラウンドに母さんが引いたあの白い境界すらも視界からも消えてしまうだから今誠実に切実に丁寧に死ななければならない死ぬために世界は石灰を降らせるそれは成層圏で天使が燃えた灰であっても」

神のギャング達またはエル・トポの子孫達、もう西瓜は盗まれてしまったから僕らはライ麦畑では会えない夕暮れが遅れるばかりのこの世界では夜がただただ短くなって行くだけだコートを羽織ってカラスの様に飛ぼうと真似をする僕らの優しいあたまの悪くなってしまった西瓜の様な子供達に告げるライ麦畑は燃えたあまりの寒さに震える手が擦ったマッチがたった1本落ちたせいでここもすべて灰になるだから逃げなければならない腕を足に変えて僕らはゆっくりとまた来た道を帰りながら昔に戻っていく人の格が薄れてますます馬鹿になっていらなくなった何も入っていないポケットをコートからひきちぎって

ごめんなさい神様
僕らはもうまっすぐにはすすめない

しほんしゅぎがきりすときょうてきなしゅうまつにむかうちょくせんてきなじかんによって けいかく がもたらされてせいりつしたらぼくらはまえにはもうすすまないきたみちをたどりながらうしなうことばのかずだけのこえがまとめられてさいごにけものようなさけびが

████

人が神で韻を踏んだ初めての日
から今
人をひきちぎって
音に変えた
意味が台所の隅で
震えているから
まるで
小さく発電
しようとして、
小さく小さく
小さくなりながら
震えているから、
毛布を掛けてやる、
さようなら
今から人の、
脂を
撒いて燃やしてやるから
大丈夫
何も心配しなくていい

神と人は韻で、
結ばれなかったから、
僕らの間には、
歌がない
本当の歌がないから
島がない
果てしない
島流しが
何百年も
おしろいを、
はたきながら
くりかえされてあ
あ、ああ!
なにもかもがもう
冷蔵庫の中で無茶苦茶だから
片付けにいえに
かえらないといけないのに
かたずける
うでがなくなって
あたまもなくなるから
後は頼んだ

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