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作品 - 20180913_292_10742p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


腐敗した手鏡

  鷹枕可

椅子に誰が着くのかが問題ではない、椅子の存続こそが問題なのだ


饐えた
薔薇、巣箱
誓言は愈々濁流の堰を落とし
仮像緘黙症―黙秘緘口
いずれも
青い梔子を
証拠物件たる裸婦像を惑溺しつつ

公邸に秘死軸、
蘂莢を髄範疇に置き
物象現実は指向する
精神概念下の両性具有を、

天球、敬虔を遁れるがごとく
質量を擡げ
禽舎、橄欖視標を
終始抑圧に這う地棲花へ捺し、
競鳩場たる帆に紡錘を
展開し
一縷絶鳴を公聴議事室に隔てて、

水底教会、
拠地亡き塵と柩を
偽造像物書からなる公共建築が礎と看做し

乾燥植物綱目収集家
死と鏡の翰書を透かし遣れば
露見を否む
死と踏靴符、蹂躙を嫌厭する
欺瞞傲岸、そして懺悔

贖宥を縋る耳鳴病、
嵐海に随葬花を逸し
後悔の実
績紙製繊維工の切絵に形而下を
閂の洞察眼がごとく
展開図へ捌く

市民革命
爾後の軛に喪葬と唾棄を
宰種達が抜殻、権限を充ちて
総て統制国家が詭論へ屈し、
全能威厳たる避雷針鳴く二十一世紀余を、
疫病を
恢癒なき存在を赦すか、否か

文学極道

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