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作品 - 20171130_628_10057p

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今詩を書いている

  いかいか


室内に雨は
降らない、
紫陽花に、
人の話が実り、
思い出す、


古い、時代
女は三途の川を、
渡る際、
初めての、
男に、手を引かれて、
わたったらしい、
つまり、愛する、
男では、ないかも、
しれない、男が、

ある夢の、
中で、長い木造の、
橋を渡った事がある、
渡った先には、
からぶきやねの、
家々があり、
人がいない、
ただやけに、
空気が清んでいる、
と言う感覚があった
一人の、少年が、
皆、上流に
いった、と言い、
突然、浅い、川底の、
川の中心に、
腕組みをした、
男が腕を組んで、
川下を眺めている、
光景に変わる、
私は川岸からこの、男に、
村の人は皆どこへ、
と、聞いたが無言で、
仕方なく、私も、
川に入り、男に近づいて、
再度、聞いた際に、
女たちを、
連れに、皆行った、
で、また、途切れ、
夢から覚めた時に、
一つの、イメージが、
残った、
あの世の、花には、
人の名前が、名付けられ、
死んだ女達は、
それを、摘んで、
仏に、供えるのだと、
若くして死んだ子の、
名前を言って、
花を摘み
また、死んだ見知らぬ、
男の、名前を、
言って摘み

そして、現世に、
ひまわり、
に、人の話が、
あじさいに、
あらゆる、花に、
人の、話が実る、

あの村は二度訪れた、
二回目は、
姉妹に、つれられ、
翁に会った、
翁は、
釣りをしていて、
やはり、私は前回と同じように、
村の人は、と訪ねた、
夢はそこで終わる、

男と、翁は同一人物なのだろう、
昔、
生まれ故郷の、
川の、水源地に行った時、
小さい、水源の水溜まりの中に、
小さい鯢がいた、
これも、あの翁であり、
男だろう、

花は人の、
名前を宿している、
未だ生まれていない、
ものの、名前も、
だから、実る、
人の、話は、
気持ち悪いのだ、

文学極道

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