山を越えて
はるかにふたり。
父は死に
わたしはいきる。
ほんとうにだましたのは
どっち。
雪のように
怨念がつもる。
母の悪戯に
あなたの手がかさなり
わたしは女を
のみ込んだ。
激しく乳房を噛まれ
あなたに突き動かされて
薄紅色の
Baby―Gの文字盤が
わたしの咎を
計る。
わたしはどんどん
まあるい林檎になる。
苦しいような
間隙が
体にのこる。
円柱は
むなしくそこに立つ。
また一匹
蛇を
殺した。
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選出作品
作品 - 20171002_387_9928p
- [佳] 開花 - 朝顔 (2017-10)
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開花
朝顔