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作品 - 20170610_854_9674p

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私の体はいつも古い

  選者

わけいってもわけいってもメンヘラ

私の体は、
いつも、古い、
私を織り成す、
糸の、織られた日は、長く、
(長い詩を書くためには、長く雨が降らなければならない)

「私は、痛みを」
取り除く、つまりは、
(やがて、)または、
引き伸ばされた、
世俗的なるもの、から、
押し潰された、
政治的な、過度に、過度に、
(政治的な枕)
眠れない、枕、
枕詞に、
紫陽花、または、
蜜柑、
身体的な、死を、
書くためには、
柑橘類の、酸味と、
花の、香りを、
紙に、

私は、
貴方の、
敵だ、
月明かりに、
下る、
糸に、
引く、
低い、神の、涎、

私と、言う、
新しく、生まれた、
幼い、概念、
火を灯す、
人差し指の、
指先が、始めて、
燃える、
油ー始めて、
「私」が、
獣に、混じった時の、
汗の名残、
または、
獣道を、探した、
人の道を捨て、
捨てられた、道を、
まわって貴方に、会うために、
暗い夜、雨が降る前の、
あの、すべてを、濡らしてしまう、
雨が、闇を、夜を濡らして、
引き剥がしてしまうまえに、
捨てられた、獣道を、
行く、

(貴方の、
新しく、編まれた、
皮膚に、新しく、
織られた、
花言葉と、
瞳と口が、
添えられ、)

わたしの、
からだは、
いつも、ふるい、
ひらがなや、
かんじの、
ように、
古く、
未だに、
人を、
続けなればならない、
夜の、闇の中で、
獣道を、探す
(神を、知覚することはできない、
だから、神は闇に、暗闇に覆われている)
この、暗闇を、払うことはできない、

雨が降る、上がらなければならなかった、
雨が降る、

雨が、
編まれる、
音が崩れる、

文学極道

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