#一九一八年四月 #わずかに #太陽 #を食う地方が今ようやくわかった。 #今夜は大層 #顔 #色がいい。 #先頃ふと大病に罹った者があると聞いて、故郷に帰る途中立寄ってみると #最もあくどい奴は口をおッぴろげて笑っていやがる。
#一人に会った。#目付は #乃公の眼 #と酷似で、顔色は皆鉄青だ。 #一晩じゅう睡れない。何事も研究してみるとだんだん解って来る。 #おお解った。#某君兄弟数人はいずれもわたしの中学時代の友達で、 #これはてっきりあいつ等のお袋が教えたんだ。
#朝、静坐していると、 #五 #人 #が飯を運んで来た。 #だが彼等はますます #まるきり #光 #を食いたく思う。#中には彼の心臓をえぐり出し、油煎りにして食べた者がある。 #見たまえ。#狼村の小作人が不況を告げに来た。
#村に一人の大悪人があって寄ってたかって打殺してしまったが、 #本人はもうスッカリ全快して官吏候補となり某地へ赴任したと語り、#いつ #も出ない。 #「叔さん、わたしゃお前に二つ三つ咬みついてやらなければ気が済まない」
#飯だ。 #今夜は #この勇気があるために #恐れる理がある。 #四千年来、時々 #日 #を食って、どんな大きな骨でもパリパリと咬み砕き、腹の中に嚥み下してしまう。 #わたしは箸をひねって #日 #の事を想い出した。
#君がせっかく訪ねて来てくれたが、 #月 #が #どうも変だと思って、早くから気をつけて門を出た #おれは三十年あまりもこれを見ずにいたんだ、今夜見ると気分が殊の外サッパリして初めて知った、それにしても用心するに越したことはない。
#が、#門も開かない。 #二冊の日記を出した。 #一読してみると、 #一時に書いたもの #乃公 #乃公 #乃公 #乃公 #乃公 #が無い。 #お前に咬みついてやると言ったのも、大勢の牙ムキ出しの青面の笑も、先日の小作人の話も、 #病気に罹ったの #も #どれもこれも皆暗号だ。
#何に限らず研究すればだんだんわかって来るもので、昔から人は #日 #をしょっちゅう食べている。わたしもそれを知らないのじゃないがハッキリ覚えていないので歴史を開けてみると、その歴史には年代がなく曲り歪んで、どの紙の上にも「仁道義徳」というような文字が書いてあった。
#大笑いして #死肉 #もやっぱり人間だ。#日 #は人に食われるのだが、それでもやっぱり #「あんまりいろんな事を考えちゃいけません。静かにしているとじきに好くなります」 #月の #兄弟 #は #あの時分にはまだ生れているはずがないのに、 #日 #は #。
#七年 #前 #その #何年間は全く夢中であった #「お前はすぐに改心しろ、真心から改心しろ、ウン解ったか。 #」 #……あの女が #しるす。
(Twitterに上げたものを編集し、再掲)
(全文を魯迅『狂人日記』井上紅梅訳より引用)
(ルビの重複の指摘を受けたので再度編集)
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作品 - 20170605_700_9660p
- [優] #blUesUnday - kaz. (2017-06)
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#blUesUnday
kaz.