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作品 - 20170510_666_9610p

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埋葬 の 陽

  宏田 中輔

隣室の 少女が 同じ、 顔 で ゆっくり 目 覚めた。
最後 の 声 が 落ちる (かさかさ) と、 ページ ごとに、 動いた。
ベッドの 近く 大蛇が、 本を 呑み込んで、 光 のようだった。
弱い 力を 小さな 腹 の 音が 追った。
(あぎと) 開けて 大蛇 の 開いた 目 が 扉 だった。
鍵が 少女の 身体 で (鏡に映った) ベッド の 真ん中に、
亜麻色の 真夜中、 少女 の 半開き の 口 から 呻き 声 が
(かさかさ) 聞こえて 小さな 少女の 目が 開いた。
足をおろして、 スリッパを ひっかけた。
シーツ から 出て、 彼女 の すすり 声 の 波 が 廊下 の 青 の 夜に 深く 呑み 込まれて いった。
後ろ の 廊下 の 影 が 暗かった。
いつもなら、 扉 の 鍵 を かけて いるのに……… 変だ。
ノブ を 廻して 開けると 隣室の ベッド だった。
表紙 を 締めても ページ のなか、 ここも やはり、
少女 は ただ、 裸の まま 叫び 怯えた。
緊張 それは、 頭を 呑み いくら 扉を (しめ、ても) 入って いった。
なにも 聞こえて こなかった。
あの 隣室の 一匹の 大蛇 を、 わたしの 頭 は 丸呑み した。
さらに さきほど わたしは、 部屋 の 本を めくって 写真集 の なかの 写真 を 同じ ように して いった。
いや、 写真 それは、 わたしの また さらに あの ひとも 見た ものだった。
その 少女 は、 走り わたし と、 音は 滴り
水 の 滴り が わたし の 下で、 縛られた まま だった。
なんだか 自慰 の ように、 撮った 写真 を 入れて 褪めて できた ように
ほかは、 木で 洗面台 に 立って 泣く ところ 縛られて。
きょうは、 後ろ の 方 だけ して、 振り返る からだ。 めくる うえに、 やまなかった。
ここも、 抜けて 少女 は、 逃げ なかった。
手に 本 と 顎
裸 足 と 思ったら、 去る 姿 は、 なかった。
少女 を みた。 みた。 みた。 いた。
わたしは、 みた。
面 と、 椅子 が 置いて、 なかった。
なにか みた。
わたしは 腕 を 開いて いった。
ちゃんと あの うえに いる。
いた。 いた。 わたし ほどの 大きさ の 人形 たち だった。
少女 は、 部屋 に 持ち 込んで なかった。
した した しか こない。
ドア や 扉が あって さえ いなかった。
彼女は、 部屋 に 入り 手 の うえ の 大判 の 写真 を めくって
同じ 間 と 部屋 に ページを 置いて
扉が 部屋 に 出て かかって・ かかって
落ちる 深く
水 に いる 裸 に なった 患者 だった。
その 手 だった。
少女。 しか

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