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作品 - 20170429_331_9575p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


声のみの声――起草

  kaz.

【1】無垢の果実

怜徹の無風で纐纈の進行を留めておきたいという意味では強いのにところでふと気がつくといいよ中として水子冬の空に私の眠りを支える影になってそっと縮んでいくみちのくの旅の途中まですぐはかなきちがい

私の中の私何度も何度も強く激昂のソーダを振りかぶる私水のこと静けさを思いやるようにしてお腹私に何かを残してくれましたかというあなた自身があなたであるが故に声の音が寂しく静けさ思いやっていました

ため息とともに言葉は無実の罪を吐き出し恋に譲り渡す陰嚢の印籠の高温と奇術せよ私が私であるがゆえにゆえにがゆえにであるが故に無実の果実にあなたを捧げますか巫女の魂の絢爛たる揚々たるものを

【2】原野

人間の意思とは裏腹に
人の目を追い抜く鳥たちよ

言葉よ
そなたは美しい
罪を
この大いなる秘跡よ
我に力を与えたまえ

【3】睦

春風がそうすると吹くさなかに
私の春がはるかしい思いを寄せている
そっか
しかしこれは
至難僕には分からないかもしれないけど

【4】橋

文体の悪魔の怜悧なる様に酔いしれた我が頬には緋みが差し的中させた予感とともに虚空を徘徊する石目のごとく我が稲妻はみじんなる様を無尽蔵に北条たる石狩の架け橋にやってきた透明感のある空想の曝涼たる猛獣の如き俳諧を硬結する氷 今し方やってきたばかりの一人の若者が故に姿を消した老婆のみにくく修煉なるときを 町から滝の音が聞こえた

優れた死は意味から逃げようとする 私の顔を覆え 叫びよ

文学極道

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