冬を編み
時間ばかりが過ぎていく
この編み物においては云うと
糸の丸を貫くように
ほうぼうの諍いに良くしたり
アレコレをなじって毀損したり
私の身をドアから出して殴ったり
また殴られたりを繰り返す
夜に仮にランプのひとつもあったなら
ちょっと覗いて触れただろう
大根や果実を持ち寄って、
麦飯を炊いて鍋にする
醤油を少々垂らしたり、
ラードを少々、大目に入れたり
パッと華やぐ夕餉のにおいが、
私にだって、あって良い。
風の吹かない日常が、私は欲しい。
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選出作品
作品 - 20170121_520_9411p
- [優] 小枝とランプ - ちょび (2017-01)
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小枝とランプ
ちょび