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作品 - 20160513_728_8819p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


贋作としての胸像、蜂巣静物画

  鷹枕可

     :
 
触既 厩舎 既にして死線を喚呼す
双嬰児
胎 翳像を逸す
果断せよ 
汝救済の壮語を撃つべく 
挫かれて尚
石を裂く
雲霞のごとく猖獗を露悪として
  
飛花耀耀として晩鐘に紛る 
午睡の惨禍
乳母車に飽ひて葬と為す
やはらかき棘を打て
飛語は奇異ならむ
復も凡庸たる瑕疵に落ちてゐる故に

     : 
卑者曰く、
     
総て
人体は迷宮建築なり
燦然と緋断の門は聳え建つ
私が露悪が仮葬室に継続の剰死を垂れるとも
揺振子の機械像たる
α昼顔の螺旋繊維は
血塊翼果を
汝が運動態に現象せよ
凝濁の鹹塩
私属たる呼吸
量らず測らず進捗するホログラフの蛇足
扁桃体劇場に悪罵数多なる
繁殖の城砦を
夢想-緩衝しつつ
瓦解の薔薇鏤刻
戒律は針の疵たらんとする

静餐の長机
凄絶たる爾後
遺骸櫃に噴き零る椿花
そは知識勿き白痴なるとも
静物の尺度を凌ぎ
凱旋車輌の魘夢
純黒の羊頭を刎ね落しつつ
をを
眼窓に懸れる梯子を有翼の御使が死を
その驚愕驚嘆を披瀝せんと
天鵞絨の鉤裂を
衣類棚の憎悪
緑礬の結節
斯く迄も
刳貫かれたる実母の網膜へ
乳母車揺籃と擱き
捨てよ

「私が懐胎したのは白凌霄花/
 /血の蝕既が流す」
    瓦礫の鞦韆だけが朽果てて遺って鞦韆を運動する振子の死、迄を

文学極道

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