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作品 - 20160405_739_8738p

  • [佳]  類想 - 鷹枕可  (2016-04)

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類想

  鷹枕可

屡々草案は夜の緞帳を延焼し
復と勿く
異物の夢は純粋な黒体放射の降注ぐ
逃れた亡命者達の撒く
始源の胎膜に縁るダリアに
枯死した荒地を延展せしめた
潰滅し、
彌撒曲の骸骨は鬱血した黒森の中で絞首をされた
少年期の、
穹窿建築への復讐に明け暮れた
糜爛と受苦を喚き
酪乳製の回廊には主題勿き残骸の霧鐘が
永続の永続的限界に於いて
一つの告発文を解し
絶対零度への終極、
扁桃腺に拠り膨張を来した護謨の俯瞰者を哂う

地球と謂う橄欖
窒素劇場を心像の映写室が翻って嚥み啜る様に
六芒星形の花の窓、
約款の印璽
禽籠の擦過傷は厖大な議事録の只中に在って
渦巻く泥濘のエネルギイ
その腎臓を開く閂に篭絡され、
縺れ縺れた
青い蝶形骨盤骨の花受に、
垂涎するテアトルの夥多なるオペラグラスは嘱望する
顔覆布の霊安室に於いて
取引は常に流竄の葦茎であり
瓦斯燈と常夜の警邏人
明暗法に拠り受難者の結節に最も近しい
血縁者は
午餐の牡蠣肉に近似した痰を吐き
人物像とは散乱した裂罅の楕鏡に過ぎない、

多者の謗りが流麗な茎に展化され
絹の飛行機、
旧世紀の痴夢は既にプラスティックの季候風土に溶解した
鹸化反応としての脂肪酸、
跳躍勿く、静置勿く即物写真の余命死は改訂され
電離反応槽のプラチニュウムは
確かな現実を刻刻と丸時計に
固着の凝縮液の様に取計った

若し、
誰でも勿く私達の私でもある影像を
洞察した
起源の風洞、
風葬の部屋部屋に
響き亙った鍾乳窟の建築体が
呼吸する炭素繊維を概念下に拘留しなかったならば
一時ならず繰返される
円盤の惑乱は
洗顔室に切窓の牡牛を呵責し
容貌の勿い埋葬人の代理手続を執り
確執の精神は円錐形を辺縁に並べ
歳月の涯に
永続の尊厳死を魘夢の如く陳列したりはしなかっただろう

蜂窩建築の都市に
羊皮紙と
翰墨に拠る
明暗法が地球殻元素の希臘数字を鏤刻し
墨染の鱗茎は
鉈の鈍角にコンクリートを吐瀉し続けるだろう
美少年の成果は周期性機軸の摩擦係数を諳んじる
コンセルヴァトワールよ薔薇の交配は巧緻な骨である
幼時の変貌は止血され、
天球室の命数は幾許も勿い

文学極道

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