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作品 - 20160220_790_8638p

  • [優]  ***** - GENKOU  (2016-02)

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


*****

  GENKOU

一つの世界/
縦横、手前、奥のど真ん中
プラスマイナスのゼロ次元
そんな点が必ずあるはずだ
光にかざし手指で点を探し
あて曇りのないまっさらな
透明体のなかに隠れている
音のない暗い暗いかすかに
睡れた細い糸を指でつまみ
針穴に通しチョンチョンと
突き出た先端をそのままに
世界を静止させる

       へぇへ  
----------- ぁ も ぁ----------------            
      ぁぁぁ 
     念力 念力 念力
でいやーそりゃーはかりしれぬ 白熊りりりりりりりり
   ゆううぅぅぅぅぅうううう れれれれれれれ 
しょんしょんれぼろれぼろれぼろれぼろれぼろれぼろ
白白白白白 キキキキキ モヤモヤモ 霜霜霜霜霜                     
 ベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベ 
ベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベ  
     ベベベベベベベベ  ベベベベベベベベベベベ 
  ベベベベベベベベベベベベベベベベッベベ
   傘傘傘傘  ベベベ            ビビビビ
         ベベベベベベベ     雷雷雷雷                                     
     目 弱弱弱
ベベベべべべべべべべべべ   魚魚魚魚
        水水水水 遊泳遊泳遊泳 
骨骨骨 弱弱弱  雷雷    ビビビビ   
ベベベベ  べべべべべべべべべべべべ                             ベベベベベベ  傘傘傘傘    ベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベベ    黒黒黒黒  ベベベベベベベベベベベベベベベベベベ  
    ベベベベベベベベベベベベベベ     
どはーぶはーどいれーどはーぶはーどいれーどはーぶはーどいれーびゃーっとぶらっときゅー
でゃーっとでゃーっとでゃーっとじゃーとじゃーとじゃーっとでいやーそりゃー
どはーぶはーどいれーどはーぶはーどいれーじゃーとじゃーとじゃーっとでゃーっと
でゃーっとでゃーっとじゃーとじゃーとじゃーっとびゃーっとぶらっどきゅーじゃーとじゃーと
じゃーっとびゃーっとぶらっときゅーじゃーとじゃーとじゃーっとぎゃーっとでゃーっとびゃーっと

 分断分断分断    決裂決裂決裂
 滅多滅多滅多    死物死物死物
 邪悶邪悶邪悶    惰愉楽惰愉楽
 溺睡溺睡溺睡    拡大拡散塵塵

   青い感覚         羽音
                   

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子 宮------- 神聖な領海域に浮かぶ陸の小島、 具象に覚醒され 海図は描かれる 
 
世 界------- 沖を遊泳する嬰児 魂の潮汐に順応し
         陸に打ち上げられた死物 人間を介した溺者  
呪 文-------- 上皮のぬめり 異臭を放つ衣
         魚鱗くるめき あえぐ苦悶 息絶え絶えに魚の口から
詩 人-------- 死に急ぐモノたちの  
         おぼろげにやや茜色した顔  はじまりを使い腐り捨て
   
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れぼろれぼろれぼろ――バルバロイから連記
白熊りりりりり ―――マリリンに逢いたい  
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>もしや君の化合物はあなたがたのために乗るべき衛星たちの軌道を渡る
>一週間での損失の引き出し白人市場目撃者のデペイズマンの長い冬から
>恋人と一緒に戻ってきてよその日のセーフティブーツを履きながら行く
>お祝いを受け入れてほしいの又とくるその戦に壁をぶち壊した私の頭上
>夜に出て来たイブが百回壊していくセメントで固めカンニングしながら
>資材のニーズを分け与えるゆっくりとした足取りで私たちを殺すために
>ブドウの葉の炊飯器の炊けたコルドンブルーがいくつも春を巻きつける
>封じ込められ離反されたその愛は心もと無い最初のクルーアンの血の杯
>臆病者には暴力の使用方法をわからずに奇抜に遠く離された愛の欠陥が
>あなたが話しかてくるから通りの頭上に落ちた千切れた手足を見ている
>西から濃い衰退の途を過ぎる車の数数がわたしたちのしたことの歴史を
>誰しもの全人の踏破を記録した彼らの右手に井戸があり左に住居があり
>彼らの給与が誰しもの耳にする心無い元手のうちにあることを開示せよ

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>リビドーを保つ文字の痕跡から離れていった櫓歌がひとつとひとつ人の梢に立つ
>水中に射し込むあなたのくきやかな輪郭が紙上を滑り落ちていく沼を土を茶色く
>ひらめいてゆらめいて泳いでいる放電熱した陽光が意識野原へと彷わせる緒遊糸
>透過する硝子戸超しの陽の灯肌色ボッテリとした腿尻踝踵のギザギザとした裸婦
>つかいふるされた壁を塗り直し描き直す消えない記憶を書きたくるワイパー坊や
>描き込むことの布も紙も諸々の部分全体も鷲掴みにし言葉と考えを壁に刷新する
>描き込めるか否か紙も布も部分・全体を透撤しつつ一網打尽に言葉と考を貫ける
>すでに視た感覚は二足の古靴を履きながら私たちの声音の文字の壁をつたい歩く

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文学極道

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