気付かぬうちに足の甲から血が出て君は死ぬる
今日も誰かの誕生日であることを思いながら父と母は性交したため
そのために、僕は死ぬる。
秋が地底から沸き起こって
ずっと寝て居たくなるだろう。
だだっ広く白い部屋に一人
関係も無ければ意味あいも無く
薄めになってしまった音だけが
赤く鳴り響いていれば。
あなたのいわれのない孤独とか絶望は
お菓子の夕闇に抱かれてじっと
シクシクと笑っているでしょう。
君は死ぬる。
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選出作品
作品 - 20150916_918_8316p
- [佳] かさぶたはげて - やかもち (2015-09)
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かさぶたはげて
やかもち