ぬかるむ宵闇にあたたかく 石くれを
埋めた喉の、ふるえている
遠雷のにおいで熱を帯びて痒く鳴る
指先が 時間を〓き混ぜてあらわすものが
この
群青色であれば、うれしい
硝子が崩折れ
て、
重なる隙間が頭の中を埋める
声が声を押し出したいのです
おっとり 近づくにぎやかな動物の
群れの色
眼の前に 拡がり、滲み
輪郭がぼやけてしまったあとで
言葉だったかもしれないと振り返る
今夜、胸を膨らませ吸い込むものが
寒天だったとしても
蠕動する胃
新品の
げっぷ、重力に歪められる
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選出作品
作品 - 20150518_207_8087p
- [佳] 宵のはたらき - 回 (2015-05)
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宵のはたらき
回