道に
花が咲いていたのかもしれない
だれかが泣いていたのかもしれない
こどものように遊ぶひかりが
またひとつ かえってゆき
またすこし 熱をだしたわたしらは
ただ とおく空をみあげて
近づきながら 離れながら
つめたい森をただよい
やがて一本のおおきな樹のそばで
落ち葉のように
眠っていたのかもしれない
いつしか雨は雪になるのかもしれない
合図はなかった
ちいさなうたが聞こえてきた
教わったことがなかったそのうたを
わたしはうたっていた
あなたはうたっていた
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選出作品
作品 - 20150213_199_7913p
- [佳] たき火 - 丘 光平 (2015-02)
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たき火
丘 光平