細かい雨が降る朝に、
伝えたいことが
何もなくなって、
笑えなくなる
小向の厩舎では追い切りから戻った馬たちの
水を含んだ体温が
空へ向かう
そうして、また
雨が降る
そんな朝を
かなしい、と
傲慢に思っても
何も思わなくても、
また、
朝が来る
顔を入れた飼葉桶から
草を食む音がきこえる
世界で一番やさしい音階が
雨音を消して、
多摩川が静かに流れる
海へ向かって、
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選出作品
作品 - 20140721_157_7553p
- [佳] ショートストリーム - Lisaco (2014-07)
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ショートストリーム
Lisaco