花の蜜はとても濃厚だ。痺れさせるほどの甘味は苦味とまがうばかりで、苦い生活ゆえに乾きまた喉を潤す蜜を探すのだと、そういった。いつか薔薇の中に潜る小さな虫のようにその甘みに耽溺して。苦き世のうつつを過ぎる尊さに。あなたが、甘い。
を、
食んでいました
咀嚼するその音に拘束された、瞳が
嚥下されるその前に
私は屠殺されてしまうのでしょう
柔らかな枕とハミングに挟まれて
の、
栄養成分を栄養士に聞かなければ
無視できない痛みを負う事はままあることだからと。蜂蜜を傷口にぬる古い風習のままいった。抗うべきことが多すぎるのだ、しかしその繰り返しで。あなたの愛くるしさは生きていけるのだと、その素振り、あくまで自然に。
は、
確かに消化は良さそうです。
嘘つきな
腕にすがる
私を遠ざけないでくださいと
不在が小指を噛みちぎる前に
どうか、と
冷たい枕と沈んだ寝室での晩餐
わたしとあなたの
不健康はきっと
偏ってしまったからなのだ
残酷に奪うのが奪い合うのが
甘い 甘い
夕暮れ時になるとどこからか聞こえてくる笛の音が私をハナムグリの憂愁にさそい。
の、
毒性については、
最新情報
選出作品
作品 - 20130416_088_6808p
- [優] healthy - にねこ (2013-04)
* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。
healthy
にねこ