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作品 - 20110509_794_5198p

  • [佳]  # - 天才詩人  (2011-05)

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  天才詩人



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En aquellos tiempos, las condiciones de sobrevivencia de las comunidades ind〓genas eran terribles: hab〓a una gran distancia cultural entre las poblaciones, eran monoling〓es e incomunicadas. Sin embargo, hab〓a personajes excepcionales de la gran cultura civilizada que no solo ve〓an a los ind〓genas como personas, sino que dedicaron sus esfuerzos para sacarlos del atrazo en que estaban sumergidos ― Sna Jolobil.

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万博跡地を見下ろすニュータウンの夕暮れ、西日の射すアパートメントの固い床にうずくまる。煙草に火をつけ、ススキ野を隔てた、新御堂筋の高速を、微塵を散らしながら北に向かう自動車の音が、空気中に乾いたストライプを描く、その音が耳の奥で響き続ける。何時ごろ眠りにおちたのか記憶にない。太陽が高くのぼるころ、ジャージ姿で、坂の下のカーブした道にある、酒屋の自販機でショートホープを2パック買って、ポケットにしまう。机の上に足をのばし、散らばった書類の一つを手にとるが、すぐに投げ出してしまう。11月の冷気がハンガーに架かるジャケットの繊維に滞る。午後7時をすぎると、うずくまる場所をもとめて、ひとつ南にある地上駅のインターネットカフェに転がり、一夜を明かした。1999年、夏。当時は目新しかったフラッシュ映像のリンクを、エアコンのノイズのなかで、見る。メールボックスに新着のサインがある。何年も会っていないサークルのともだちのことを考えながら、ふと涙をこぼす。北大阪急行線の、ガラス張りのステーションホールが、淡いひかりで満たされるのを待った、すぐそばの。数時間まえ、日曜大工用の鋭利なかなづちを、東急ハンズで探していた。レジの、エプロンをした、長髪の、無関心な若者の目。僕は。

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商社に勤める友達が、焼肉をおごってくれた、記憶をそっと手のひらに囲いながら、午前4時、北大阪急行の高架ぞいを、90ccのホンダで、雨上がりの路面を、ダッシュした。連立するコンビニのネオンが後背地の暗闇にとびさる。真昼の、無表情な店員の目が頭からはなれない。緑地公園の信号を、右にターンして、寝静まった、白い、密閉型アパートの間の道をのぼる。明日もきっと、昼過ぎに目がさめたら、坂道をおりて、酒屋の自販機の前にたつのだろうか。学校には長いこと行っていない。入学して数日の4月なかば、満開の桜の下で災害が起き、迂回路が閉鎖され、バイクの通行ができなくなった。アパートの部屋で、日が暮れるころ、鮮やかな民族衣装や、お祭りのカラー写真が印刷されたブックレットを、眺めていた。サッシの外のススキ野のむこうでは、2架式の高速道路が、箕面のインターチェンジに向かって、終わることなく伸びている。「お祭りの行列は7月の第三土曜日にはじまり、先住民が最多を占める、その州の中心都市で、催される」、と書いてある。ルーズリーフの余白に、ボールペンで、その部分を小さく書き写す。

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お祭りや民族に関する、詳しい解説が欲しくなり、クリスマスイヴの日、彼女が尋ねてくる数日前に、90ccのホンダで日暮れどきの新御堂筋を南にくだった。大阪梅田の、半架式の大手書店がならぶエリアで、蛍光灯の明かりの下で、厚めのカタログを数冊、書棚から抜き取った。淀川のライトアップされた橋を、たくさんの高級外車が北に向かって動いていくのを、細長い5階の窓から見る。そのカタログは、これまで僕が持っていた本よりもはるかな上質な画像を、豊富に載せていて、解説文もより詳細だった。僕は、その民族の祭りに、20年以来かかわり続けているというアメリカ人専門家のコラムを、食い入りるように読む。あいにく、読書用のテーブルはすべてふさがっていて、僕は、雨露でぬれたヘルメットをフロアに置くと、ジャンパーを折りたたんで右手にかけ、バランスをとる。時間は午後7時をすぎている。僕は、2冊のうち、青い背表紙の一冊を手にとり、レジにむかった。エスカレーターの銀色のシルエットが、ビルの側面にぼんやり浮かび上がるのを見る。

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いったい僕はどこを目指しているのだろう。自分自身に問いかけるが、確固たる答えは返ってこない。たちどまり、ビルの通風口から吹き出るスモークが、地表すりきりにひろがり、みたしていく、その動きを目で追う。南港のイベント会場で、青いビンの、南アフリカ産のワインを、買い、紙袋を抱きかかえて、彼女と店をでる。8両編成の地下鉄には、誰も乗っていない。レストランや、ドラッグストアのブースが並ぶ薄暗い通路を抜けて、別の8両編成に乗り込み、毎日夜を明かすネットカフェのある駅に近づく。電車がゆっくりと黒い水をたたえる淀川の橋をわたる。彼女とは、昨夏いらい会っていなかかったけど、その間少しやつれたように見える。黒い厚手のジャケットのせいかもしれない。僕が毎晩、ネットカフェのブースにこもり、何をするすべもなく、フラッシュ映像を眺めていること。学校の講義にはもう半年以上顔をだしておらず、合格に喜んでくれた両親の顔を見ることは、たぶんもう二度とできないこと。そのことを、A子に、話すわけにはいかない。つり革の向こうには、去年の冬に通っていた、新興住宅地にある、歯科医院の広告。これから、電車を降りて、アパートにたどり着き、ビールを数缶飲んだあと、彼女を冷え切った固い床に押し倒して、キスしたあと、服を脱がせるのだろうか。ポケットに手を突っ込むと、昼間買ったショートホープのパケットが、未開封のまま入っている。

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Hola, c〓mo has estado? Espero que todo te siga muy bien.
Como te habl〓 la ultima vez, planeo viajar a tu tierra cuanto antes posible.Solo que no puedo decir cuando. Hay vairas cosas que terminar. Y necesito un poco m〓s tiempo para pensar en mis planes de estudio.Pero, cuando todo se haya decidido, te aviso en primero. Sale?

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