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作品 - 20100607_190_4450p

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


ストロウ

  used sea

それだけ、(よ) ほしいも
のは生みだせるから スト
ロウを分別して頂戴。しゃ
かいの授業でならった で
もわたしの目には噛んだ跡
がそこいらじゅうにあって
、昔いたらしい怪獣の記憶
を裁断したかけら みたい
で材料がほしいから 造花
を葬りかけて やぶれかぶ
れのオゾン層から熱したプ
ラスティックが匂ってく。

集合住宅では、あのこの
ママとこあたしのママが
ゴミの事を罵り合ってい

   
     せいほうけい
     にしまうと 
     まあるいビス
     ケットがまっ
     ぷた つ じ
     ゃあ ないほ
     うが まし


はなしになんない かわ
りに、勢いよく たべた
いちごをいっきに吐いた
ら 中央線を逸れてって 
帰れない 防空壕みたい
 って胃を突き上げなが
ら 地につかない足がぬ
いつくようにがっこうか
らはあるいて 帰った。
道端の停留場のわずかな
面積 これじゃ眩しくて
隠れることすらままなら
ないわ せいほうけいに
数字があって あたまが
ぐしゃぐしゃになって 
ちょうほうけいになった
 朝までバスは来なくて
 速度だけが 摩擦で黒
くただれてたのに 疑っ
てやまない 瞬間裏から
かわいい犬がでてきて陽
に焼かれてた 傷をなく
す新しいニスを探してき
てて塗り残したところどこ
ろが ママがくれた乾いているマニキュアは植物に
    塗ってあげた ママの肌の感触は とてもわたし
    とちがう


ちはみたことがない。わたしは
、うみだせることを疑ってやま
ない
まちがって口の中を噛んだ やわらかい傷
はやわらかい寝床にあるのだと
ははは毎日汚れたシーツを乾かしながら
思わせぶり
胃まで伝わない食物残渣で生き残るわたしたち


それは
ママたちが、たがいちがいに歯で
口の中を噛んで
まちがいを仕向ける戦争なのだと

ストロウを噛んで
口の中にした味 それ
も後になってからのこと

5ねんご 
10ねんご
100ねんご

死ぬまで戦争がやってこないでくださいと
わたしは咀嚼したいちごを
飲み込むことすらままならない
せいくらべの
 はしっこからちょきんちょきんと
 結った跡ばかりが痛いです
おっこちそうな
ようちえんじだとしても

文学極道

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