、くっきりとした蒼を破り、激しい熱が降り注ぐ、
、眩しすぎて、直視できないけれど―――、
時間と空間のエアポケットのような、狭間に消えた/消失した、
脱出不可能、生還率のかなり低い場所に、隠されている、そのコトバをください、
覚悟を決めて、飛び込んだ世界は、ひどく深く、狭い、トラップだらけの、ムとセイブツの世界、
ほんの数秒で、焼き切れてしまうくらいの、閉じた/閉塞した、ワイヤード、
生き延びるパーセンテージは、50%、ただの確率、つまり、
「to live or not to live」
割れた、絶対的なレンズを捨てて、叫ぶ―――母の手をはぐれた、迷い子のように、
躰の芯から、声を上げる、そして、
はじめて、あなたの中の、
胎児が、始動する、
バイブルを破り捨てて、イノチの爆発を、躰全体で、表そうとしている、
静かな午後に、響き生まれる、莫大なエネルギィを、叫びとともに、
放出、しようと、していた、(それは、進化/誕生の、可能性でもある、、
長らく、ぎゅっと握りしめられた、コブシを、ゆっくりほどいて、
ためていた増幅するエントロピーを、少しずつ、零してゆく、
発散され、解放される、極度の熱に、
あなたは、溶かされていきそうな気がして、わずかに目眩を覚える、
しかし、溶けていくのは、あなただけではない、それは、
閉塞して、凍りついた世界をも、溶かすと云うことだ、
深く、吸い込まれそうな蒼が、広がっている、
あなたは、両手を広げ、包みはじめる、だんだんと、還ってゆく、のです、
よければ、また、コトバを、くれますか、それは、あなたからの、放出、
閉塞した機関は、勇気と、勲章を、与え、讃えます、
あの日消失した、あなた自身の世界と、
再生され、生まれ変わるまでの、莫大な熱量と、エントロピーの回復について、
200%でも足りないくらいの、あなたは、
黒いベールの中、蒼を抱き、
自ら熱を放射する、存在に、なりえる、の、です、
わたしは媒体に過ぎない、あなたが、光り輝く為の、ただの、コトバ、であり
あなた自身、
だって、わたしは、あなたの、
かけがえのない、
胎児ですから、
最新情報
選出作品
作品 - 20100224_973_4203p
- [佳] 太陽 - ぷう (2010-02)
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太陽
ぷう