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作品 - 20090914_848_3790p

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千の雷魚

  DNA



孕まない 
二重に孕みはしない朝
の秘匿され/た、鈍色の広がり
の向こう岸で
あまりに
荒れ果てた赤の地表を
産まれたての彫刻刀
のボロボロッ
と転がり                          

湿った 
             市場から
     密せられた 潜航
               の いま
(始まる!

  「あたらしい跫音を
   背後から踏み、砕いて。

  *

     (噴流
      の河口)

灰色の瞳
の静か、に
横たわり わたしたちの生を
宥めている

///混交。
   してもいいですか
   (一昨日の小夏と背面の危機を!



折り、曲げたのです。
その先端で
斜め
に露光する雷魚 
の、(千の!)      
重ねられた
少年の足指
は決して 倒立することはなく
対岸の
薄い、
緑の陽光のなか
一度も死んだことのない(という
黒青の馬たち
と並走している

    草上の
 誓われた
              途切れがちに
     最奥の    
          突/風。
   
      ていねいに
鎮まった
               地表の
       捲れて
     漏れだした
 赤、に
           隣りあった
      千の、雷魚よ      
 明るい両の眼           その
   数を   想うというの/ 
               なら!



白い、泡の降り注ぎ 
計量もされた
わたしたち、の
欠けた尺骨をひとつひとつ 
掻き集め 
ただひたすらに

食んでいくのか、おまえは!
   

文学極道

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