深ぶかとした
背骨がふたつ 
真昼の救済を
目論んで寝そべる 
公開された軒先に
集う白い光の 
またしても左眼のうえで燃え、盛り
アシタバはこの 
夏を待たずに枯れ果てていった 
残された校庭には
野犬たちの濡れた唇がある 
「白過ぎた。あまりに・・
    だから、濁っている」
散乱した骨片を
ふたたび拾い集め 
すぐれた位置で
咆哮せよ 
あらかじめ交じり損ねた 
ふたつの背骨は
暗い洞穴のなかで
寒い眠りをむさぼり
その傍らを
ただしい横顔が
通過していく
	
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選出作品
作品 - 20090912_791_3787p
- [佳] (無題) - bananamellow (2009-09)
 
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(無題)
  bananamellow