「眼底で
悴んだ指の
さき の震え、
鳴っ ている音。
から発光したので
す」
*
岬へ!
その
途上にて
オチ 窪んだ岩石
に潜在する
ワシュロ
の観念のうえ
さかしまに
なぞられ/た内海
*
(灯台守
の書き、留めた
三通の封書
から
の転落)
*
数本の指のあいだ
から露光した
牝馬の四肢
その、
白さよ!
ちいさきもの
ども、の
向日性だけが
最後まで
抗する術
を纏っていた
*
隠れた
瑕疵の歩幅
ヒソヤカ、
に暴れで
散れ!
紅い河の
逃亡する
放縦な手首
陰る六面体の
*
夜半、誰
からの報告も拒んだ
鳥群が旋回し
(あたうる限りの冷たい眼球に触れたきみの黒点
は決して減少せず わたしたち、の護ってきた岸辺
に 今朝 漂着していた)
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選出作品
作品 - 20090825_344_3739p
- [佳] 護岸 - bananamellow (2009-08)
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護岸
bananamellow