まばたきなき、
散乱するのは、まばたきではなく、いつも朝食。狼たちは南下し、薪を火にくべる―私たちが手を温める(そこ、底は)―災厄を、
「火はない、あるのは、まばたきのみ」と、線世界に設定された、父がくる、母が来る、英語からも遠く、日本語からも遠い、故郷が、
国境線を(国を教える)、君に分け与える、詩のない世界を、歩く、人の背中から切断する―批評が乳房を満たし、貴方の頭に垂らした―、(
まばたきが、この世からは遠くにあることを、まばたきがこの世にはないこと、振り下ろす)
―キナキタバマ、と、黒い瞳をもたなかった彼は、同時に、彼女ももたずに、砂を洗いながら、キナキタバマは夢見を見る。
キナキ、タバマ、と別れたままの、瞳が、「まばたき」をせずに、水しぶきをあげる―神話を洗い流そう、創世の洪水で―
キナキ、タバマは、まばたきをしないための、灰を拾う―かまどを掃除する、隠れ住むために、煮えた鍋の地平線上で、コロンブスが、
卵を割る―eggは、ニワトリから早く逃げ出したから、殻―残り火の平原、ノコリ、ビー、と、喜ぶ、
わかれ、横臥する人
羊たちの雨を飲む―神々が天気を開き、私たちがそれに滑り込む―、骨を、投げる、
別れからは遠く、涙を、千に砕き、横臥する、人に、垂らすのは、神々の、天気、
繰り返し、ここは墓石の庭、昼に人は横切り、夜に、入る、
アボガドをむしる、緑の宇宙船、UFOの刺客、横臥する人を横切る、
誰にでも読める平易な物語で
物語のない、物語が読みたい、ことばをくちをうごかさないで、
真っ暗な部屋ではなく、真っ白でもない部屋で、「くちをうごかさないことばを」と、
白い人はいうが、
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作品 - 20090601_797_3561p
- [佳] ふじさん - いかいか (2009-06)
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ふじさん
いかいか