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作品 - 20090501_243_3490p

  • [佳]  くらげ - なつめぐ  (2009-05)

* 著作権は各著者に帰属します。無断転載禁止。


くらげ

  なつめぐ

 
  
 くらげ、
 
 
ひかりを/すかして
みずになる
それを
あるものとして
うけいれる/ことを
じゆう と
する
  
つかめない
から
つかめない
ものは
うつくしく 
それは
あいすること の
ように
どこまでも
むじゅんで
だから
うつくしいの
でしょうか、
  
 
 うみ、
 
 
べつ/べつ/の
ものが まざりあう
ための、
ばいかいで
かまわない
  /けれどくちびるは、
    ふかい こきゅうを おそれつづけて/
 
いまだとうめいには
なりきれない
ひかりは、
ただ ひかりで
みずと
ひとつにはなれない
  ( から/
     もとめてしまう、 ) 
 
 
 じゆう、
 
 
どこまでも
じゆう、
そのようにある
そらも/また
ただの かがみでした
 
どこまでもおおきな
おおきな
みずたまりを
およぐ ことばを
じゆう、
それもまた/いつわり
なにも
みえない
  
 
 いのり、
  
 
ふかいふちに
ねむる といきの
おもいだけが
たしかなものだと
はじめから
 しっていました
 
( いつかの、
      いのりさえも )

たしかなものへ
かえて ゆけるように
そこに
ひろいあつめてきたものを
つみかさねてゆけたら
いいね
  なん て、
かたちのない
もののように/ゆられて
いたい、
  なん て、
これも
いのりの、
ひとつ
なのでしょうから
 
じきにかすれて
きえてしまう と、
 
( せめてあらがうことを
     わすれていけたら )
  
 

文学極道

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